バイクのタイプ:スーパーモタード

バイクのタイプ:スーパーモタード

バイクは汎用性が高い乗り物なので走行する道は舗装路はもちろん、舗装されていなくて砂利などが敷き詰められているオフロードなども走る事ができ、通常使用はもとよりレースなどにおいても舗装路またはオフロードが選定されます。そのように舗装路とオフロードのどちらにおいても走行可能であるものの、レースにおいてはどちらか一方の路面状態が選ばれる事が多いです。そのため、サーキットであれば舗装路の中を走行し砂利道などであれば森の中などを走行する様子になりますが、どちらか一方に限定するのではなく一度に2つの路面を用いて競い合うレースとして名を馳せているのが、スーパーモタードです。

Supermotardは、しっかりと舗装され徹底した管理も行われているサーキットと土などが露出している路面を走行する特性上選手達が使用するマシンにも特徴が見られ、一見するとダートコースに適しているモデルに見えるものの、タイヤは舗装されたサーキットに適した溝が無いスリックタイヤです。溝が無いスリックタイヤを採用している理由は舗装されている路面の割合が8割であるのに対し、未舗装路の割合が2割という割合が関係しています。

今日においてレースにて採用されている車両は、海外のメーカーがメインとなって設計開発をしているレーシング専用の車両ですが、まだ黎明期であった頃などは市販されていたオフロード用の車両をベースとしつつ、舗装路でも良い走りができるようにカスタマイズされていた歴史もあります。そういった黎明期も過ごしつつ、現在のように知名度と技術力が高いメーカーが注力するようになって1つのレースとして成長するきっかけになったのが、1979年から時を刻み始めた事です。そして、バイクは自動車や自転車など様々な乗り物が存在している中でも取り分けて所有者が個人的にメンテナンスをしたり手を加えて自分らしさが強まるようにしますが、オンロードとオフロードという方向性が大きく異なる物同士を組み合わせるのはカスタムを楽しむ上でも魅力的なので、レースはもとよりカスタマイズという点でも熱視線が注がれる対象になります。

そのようなカスタマイズの盛り上がりを受けて、各メーカーもデュアルパーパスを手がけるようになって今日のようにれっきとした1つのカテゴリとして成長しています。さらに、現代では当初はレースの種類を指す名称であったものが車両を指す事例も増えていて、由来通り路面状態に関わらずあらゆる環境下で頼もしく走行してくれます。