オートバイに乗車している人を見ると、革のジャケットを着用しているケースが少なくありません。もちろん全ての人が革でできているジャケットを着用しているわけではありませんが、それほど寒くないにもかかわらずそのような格好をしているのはなぜなのか不思議がる人もいるでしょう。実は、ライディングの時にウェアとしてレザージャケットを着用するのはそれなりにしっかりとした理由があります。
まず、バイカーが革のジャケットを着用する理由の1つは、寒さを防ぐためです。特に冬の場合はかなり体感温度が低くなることが言われています。例えば、気温が10度の日に時速60キロでバイクに乗ると、体感温度は3度から4度位になると言われているほどです。それぐらいの気温は、東京都の冬の朝に匹敵すると言っても良いでしょう。多くの場合それぐらいの気温になれば、防寒着を着用するはずです。バイク乗りは、防風対策としてジャケットを着るわけですが普通のジャケットだと風を通してしまう可能性があります。そこで、革が素材のものを着用することにより寒さをするわけです。ちなみに手袋も、革手袋をしているケースが多いのは寒さで指の感覚がなくならないようにするためといえます。
2つ目の理由は、転んだときのダメージを減らすことにあります。バイクに乗車している人は、自動車等と比べて転倒する恐れが高いです。ちなみに自動車が転倒する場面はほぼなく、自動車同士でぶつかった場合横転することがある程度でしょう。しかしバイクの場合は、ちょっとバランスを崩した場合や、地面が少し悪いだけで転倒する恐れがあります。速度が出ていれば出ているほど、大怪我をすることになりかねません。しかし革ジャケットを着用すればこれを最小限に防ぐことが可能です。特に肘や膝の部分は特に強化されており、少し位の摩擦でも耐えられるようにできているのが特徴になります。このように耐性と安全性を考えて作られているジャケットが多いわけです。
後は、火に強いことも理由の1つと言えるかもしれません。基本的にバイクは、エンジンにまたがっているわけですが、時と場合によってエンジンから火が出る可能性もあります。昔と比べて軟弱なエンジンは少ないですが、全くないとは言い切れません。この場合、ジーンズなどでは炎が燃え移ってしまいます。しかしレザーの商品等はそう簡単に炎が移る事は無いため、火傷などを極限に減らすことができるわけです。